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ブラジル・サウヴァドール日記 2004 Brasil Salvador

1/30(金)

今日は17時から子供クラスを2クラスやらされるから鋭気を養わないと・・・。
ついで?に言えばその後19時半から青帯以上のクラスがある。
でもそっちの方が気楽だヨ。

とりあえず天気がべらぼうに良いのでまた布団を干す。
掃除その他をしたり洗濯したり。やる事かたづけて午後は休むつもりで。
あと水買いに行った。20Lあるのでかなり重い。暑いし汗だらだらでる。
ウーゴはガスボンベで昔筋トレしてたらしい。

メシ食う。
アニーとメシ食うと話はじまるから食事が止まってしまう。しかし非常に貴重な話が多い。
今日はカンドンブレーの話、奴隷の話、母親の話。
この人の考え方は古いネグロ達の思想に基づいている。
母は偉大。
そしてカポエィラの話も。
カペンガ オンテン テーヴェ アキーってクァドゥラの意味、
アグア ジ ベベール、アルアンデー、アルアンダー・・・
古いものには全部意味がある。

なんかカウサ数えたりなんだり終始やる事がある。ゲームとかもしたいなあ〜。

とか思ってたらフラカォン到着。
一緒に昨日のビデオを見る。

そして子供クラス・・・。
下に降りたら誰もいなかった。って言うか鍵しまってたので俺が開ける。
床を掃いてしばらく待ってたらイダリーナとエストレーラが来たんだけどフラカォンが
「人数少ないから今日はクラスを1つにする。5時半から6時半」
と。
あ〜半分に減った。助かった。

そんで2人がみんなにその旨を伝えに走り回って、6時半には6人揃った。
最終的にはあと3人増えたけど。

まず挨拶の時の並び順にこだわりやがる。
まずここからかよ・・・。

その後走らせたりなんだり。そしてストレッチしたり・・・。
まあ前回よりは慣れたし名前もおぼえたしもっと怒ればいいじゃんって気づいたからなんとかなったかな〜。
まあそれでもうるさいし勝手な事をやる。

勝手にホーダ仕切ろうとしたり。

まあ少しずつお互いなれていくかなー。なんか下手したら毎回のように俺が教える事になるかも知れん・・・。
でもさかやさんは仕切りと嘆いていた。怒りもあるけどなんかあまりに教養?がなくて哀れだと。
やさしくするだけじゃダメなんだろうな。
日本の教育を思い出したりしながら俺らなりに何か残せないかな。2ヶ月で。もう2ヶ月ねえけど全然。

ブラジルがダメって言うか日本がしっかりしてるのか。学校や家庭が教えられないならこのアカデミーアで
なんとかしないといかんね。もう本当に目の前にそう言う状況が広がってると思うとかなり臆する。

そんで夜の練習。青帯以上の練習。
前回と同じく人あつまらねー。

でも前回よりマシか。
トニーとアカラジェーと俺とさかやさんとアカラジェーの生徒の一番背が高い奴。

サンドバッグ蹴ったり2人でコンビネーションやったり。
シャンゴーやアウー シバータ。カウカニェイラ・・・。
アカラジェーは結構力抜いて練習する。だから丁度いいぐらいかなあ〜。あまり痛い目合わないし。
ホーダでは痛い目会うけど。

2人でジョーゴしたけどやっぱどうしてもうまく対処できない。俺将棋弱いからなあ〜。

あとアカラジェーは汗凄い。困る。
プローヴェの練習1人でしてて、静止したと思ったら手が汗で滑って外に開いて落ちてた。あぶね〜。

アラン(13歳)は何度教えてもビリンバウの弾きかたがおかしい。
カバッサをつけるタイミングって言うかいつつけるのか何度言ってもわからない。

今日はオカマのハイムンドの誕生日らしい。2年前に正太郎さんを襲ってた人。襲ってないけど。

夜メシはさかやさんが作ったグラタン。

しかしここは毎日夜必ず雨がバーッと降るね。ソレがなかったらもっと寝苦しいだろう。

さかやさんヴァージョン

昨日の夜から胃の痛みと背中の痛みがひどいので、今日の朝のダヴィ練習はでない。
途中でダヴィが呼びに来たのがわかったけど、アニーが何か言ってくれたみたい。
で、9時ごろもっそりおきだす。相変わらず背中と胃が痛い。
もうだめだな。

今日は何もしないで夜の練習に備えるべと思った。

頑張って竜太さんを起こして、朝ごはんを食べる。
アニーはエレナの学校の授業料の支払い(?)のことで問題が起こったらしくて朝からかなり機嫌悪い。
なんか手伝うかと思ったら米を炊いておいてくれというので、米に火をつけた。
そんでフェイジャオンに火がついてるから、これはどうするのと聞いたら、すぐ帰るからそのままにしておいてくれと言われた。
ところがなかなかアニーは帰ってこず、でもそのままと言ったしナーと思って放っておいたら
やっぱり焦げてた。
そんでアニーはますま機嫌が悪くなった。

買い物行こうとしたら逆ジャイアントスイング娘がいた。そんでいきなりこう言った。
「昨日私の誕生日だったけど知ってた?」

知りません。

なぜかそのこが手をつなぐので一緒にメルカジーニョへ行く。
でも誕生祝をくれとせびらると面倒なのでとっとと必要なものを揃えて店を出た。
で家の中までついてきた。このあと超問題児エスプレッタも家に上がるのだが、まったくもってこの家は
誰が入ってもいいようなシステムになってるらしい。
これはアニーの方針で、すごくいいシステムだと思うのだが、例えば家の中の入ってはいけないスペース
(居間とキッチン以外)に入るとエレナもフラカォンも注意する。

フェイジャォンが焦げたので、代わりにプーレ・ジ・バタータ(プーレでした。今までプラと書いていたすんません)を
私が作ることに。ダヴィの兄弟が昼ごはん食べにきた。
あとはフランゴ・アサード。
私フランゴ・アサード作ったことがないんだよね。初めて。
日本でも作れるように調理器具を買って帰るかな。

プーレ・ジ・バタータは作り方自体は簡単。でも味付けとジャガイモの素材が大事なので、おいしく出来るまでには
経験が必要(?)だなと思った。
こんな感じでイモをゆでで潰していく。
いも
完成。
人によって混ぜるものが多少ちがうらしい
フランゴ・アサードはまず鳥のももを分けるんだけど、この分け目を上手にみつけて切れないとお嫁にいけないんだとさ。
やってみた。一応できた。こんな風に分ける。
とり
味付けはにんにくをひたすら潰す作業。そこに調味料を混ぜてまた潰す。
一日一回かならずやる作業。こちら
根気

フランゴ・アサードは微妙に焦げてた。失敗・・・
これにでっかいふたがついてるのが調理器具
そして昼食。すごい遅い時間になってしまった。
お母さん疲れきってる
一応料理はレシピをつけているので、日本に帰ったらみんなと作ろうと思っている。

途中でフィアッポが階段を登ってエレナとアニーは大騒ぎしてた。
(フィアッポはアカデミアの上の窓から落ちて後ろ片足が不自由で階段が登れなかった)
やっと半分登ったところ

そして夕飯の準備をして、休む。今日はグラタン作ろう。でもオーブンはガスを食うので使わない。
グラタンのもとだけ。

子供クラスがいよいよ始まるんだけど、今日は精神的に余裕がないので、私は様子を見るだけ。
今日こどもがあばれたらきっと怒鳴ってしまうので。
フラカォンがついていてくれることになっているので、竜太さんも多少安心だろう。
支度が整ったので、下へ降りて行って授業の様子を見る。

フラカォンが見ていることもあってか、前回よりはおとなしい。

でもそれも長続きしない。
授業の一幕 後ろで踊ってるのがエスプレッタ
まずイダリーナ(多分10歳以上)が肩が痛いとのたまう。
で、痛いからネガチーヴァの練習はできないとか、よくわかんないけど肩に悪いからマルテーロゥの練習はできないとか言う。
なのに練習の途中で「バナネイラの練習したーい」とか言う。
お前肩はどうしたんだ肩は!

とにかく態度が悪いのは女の子。エスプレッタとイダリーナはとにかく全くいうことをきかない。
エスプレッタに関しては本当に最悪に等しくて、勝手に道場の中を踊りまわったり、ジンガは適当。
いつも口をあけてるし、何かと他の女の子にけちをつける。
ホジーニャが始まったときは、勝手にホーダを仕切る。これは絶対にやってはいけないことです。

今日の男の子達はまあまあ。フマーサとファイースカ兄弟は寡黙によく練習する。
この兄ちゃんの方がかなりいい感じで、一年もしたらすごく上手になってそう。

授業を見ていて、すごく悲しくなってきた。

アニーがこの辺の学校はほんとうに最悪で、ぜんぜんいい教育をしていない、それだけじゃなくて先生も最悪で、
こどもを殴るんだと言っていた。
でも殴られても仕方ないと思った。多分学校に上がる前の家庭の教育ってものが皆無に等しいのだろう。
あらゆる意味で教育が遅れているんだと思った。まず家庭。
日本は日本で学級崩壊とかひきこもりとか、また違った意味での教育の問題があるのだろうけど、それ以前の問題として、
ここにはまず「秩序」という観念がない。
例えば順番を守るとか、人が喋ってるときは人の話を聞くとか、言われたことを守るとか、そういう簡単なことができない。
まあもちろん最近やってきた日本人だからなめられてるってのもあるんだろうけど。
最低限人に対してやってはいけないこと、こういうことをしたら人が嫌がるんじゃないかという思いやりも欠けている。
これは文化の違いなのか?でもそれだけではないと思う。
なぜって後ろに押しやられた子供で黙ってしまう子ももちろんいるから。
そうしていつまでもホーダに出られない子もいる。
そういう子をおしのけてまたジョーゴする。しまいには勝手にホーダを仕切って「次!次!」そして自分が出る。

アニーがオンジーナの子供たちにはまだまだたくさんの課題があると毎日嘆いている。
ここらの地区は圧倒的にアフリカ系の子供が多い。黒人・白人は入っていい店や場所が別にされていたのはそう昔のこと
ではなく、よって彼ら黒人たちの受ける教育、生活環境、仕事などにはまだ隔たりが埋めらていない。
良くある話だけど男の子はくだらないドラッグにはまって、(よくわからないけどここらはドラッグ安いらしい)女の子は12・3歳で
子供をはらんでしまう。しかも父親が誰だかわからない。
そうやって生まれてきた子供が未来を作れるか?そうやって母親になった子供たちが子供に家庭の教育を与えられるか?
悲しくなってくるけど、そうやって繰り返していくのだ。
残念だけど、道場の中で暴れまわる子供たちの先に待っているのはそういう未来だ。
なぜって、何も考えていないからだ。好き勝手にやっている。考えるということを誰が教えるんだろうか。
非常に悲しい気持ちになった。

だからなんとかしないといけない。トニーやアニーの仕事というのは非常に重要だと思う。
でもやっぱりアニーは子供に甘いと私は思うけど・・・でも私はまだ若干26歳、おかあさんの人生の経験にはかなわない。
人生の深さみたいなものがぜんぜん違うのだ。

日本との大きな違いは、オンジーナの人々はそれでも子供に限りない愛情を注ぐ。
決して手を離さない。
アニーはどんなこどもでも愛情を注ぐし、力になってやろうとしている。

でも私の考え方というのは違っていると思う。少なくとも私は。

オンジーナの人々の行き方はすごく好きだし、この上なく素敵だと思う。
でも明らかに違っている・・・。これがカルチャーショックなのかな。

おかあさんは私に期待をしてくれているようだけど、とても私にはそんなことはできそうにない・・・。

そんなわけですごく落ち込んで部屋に戻る。トニーもフラカォンも心配してたくらい落ち込んでたようだ。

夜の練習はアカラジェーとアカラジェーの生徒、竜太さん・私の4人だけだった。
今日もトニーの鬼のケーダ練習。ヴィンガチーヴァ、チゾウラ・ジ・フレンチ、チゾウラ・ジ・コスタ、デゼキリブランチ。
これだけをずっと練習する。そんで怒られまくり。
「さやかはなんでそんなにのろいんだー!」 



できるかぎり練習した。でもいまいち思い切れない。これが私の欠点なんだと思う。
「獲物をしとめるときは一度にやらないといけない。外したら相手に気づかれてこっちがやられる」

はい

練習が終わって、夕飯の支度をしていたら、アニーが喜び勇んで帰ってきた。
今日はオンジーナの女性集会があると言ってた。練習がなければ是非来なさいと言われていたけど練習があるのでもちろん
いかれなかった。すごくいい集会だったらしくて上機嫌になっていた。

何も食べてないというので、一緒に食事をする。

グラタンと残りもののプーレ・ジ・バタータ。

なんか自炊生活・・・。日本にいるときよりちゃんと作ってる気がする。

シャワー浴びて休む。雨がまた降ってきた。

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