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ブラジル・サウヴァドール日記 2004 Brasil Salvador

3/2(火)

せっかく早起きしたんだけど、天気良くないって言うか天気予報によるとダメダメらしいので明日に延期。
さかやさんの胃の調子も良くないしまあいいか。

ちゃこちゃんは飛行機のリコンファームを済ませ、そして1人でカンポ グランジの先に行く。服とか買いに。
商店街みたいになってる。まああそこらへんなら大丈夫かなと。
いつも一緒だと嫌だろうし。

トニーとさかやさんとパダリーアに朝飯食いに行く。
言ったらメストゥレ ジェロンがいた。びびった。
こっちとアメリカの両方に住んでるらしい。

そんで色々話す。1984年のことだけど日本で最初にカポエィラを見せた人は彼らしい。新聞にもそう出てたとか言ってた。
あと沖縄の武道の祭典みたいなのに出たり大阪でワークショップしたりした事があるらしい。
そして3年前だったかのラスタ トーマスの日本公演ですね。

かなりごっつい人って印象だった。手でかい。

水曜のホーダに俺らを招待してた。でも行かないと思う。

いやあサウヴァドール狭いですね。

そんでさかやさんと海に行く。
人いねー。
そして汚い。水が。
まあでも練習してた。俺は昨日の技練習で首いためたから見てるだけだけど。

そんで帰ってアニーの作るメシ。
ちゃこちゃんは結構みんなの予想より遅く帰ってきたのでみんな心配してた。
結局歩いてペロウリーニョまで行ったらしい。
平日は観光客が多いのかなんかたくさんいたらしい。日本人の老夫婦がいたとか言ってた。めずらしいー。

そして各自音楽練習して、フラカォンと俺とさかやさんはフラカォンの大学へ。
色々施設を説明してくれた。って言うかこんなところが近くにあったとは。

フラカォンは非常に自慢気。

で、待ち合わせしてたヴェフメーリョが遅れて登場。
色々話をする。

しかし寒い。

夜の練習はトニー、フラカォン、オンサ プレッタ、俺、さかやさん、フェルナンダ、サンドラ、ちゃこちゃん。
体力残る感じだった。最後は初心者向けの音楽練習。
セクエンシアの説明 床
ジョーゴ 竜太とオンサ プレッタ
この後倒せず。
終わってから筋トレ。ところどころいつもどおりトニーが話し掛けて邪魔をする。
あとフラカォンの背中のマッサージをさせられた。

メシはさかやさんが作ったシチュー。

今日島行けなかったから明日行く。だから早く寝る。
ちゃこちゃんの部屋の先輩

さかやさんヴァージョン

また具合悪い。
今日は島に行く予定だったけど、これだと酔いまくりだと思われる。
そんで行きたくないなーと思ってたらちょうどトニーが今日は雨がふるからやめだと言いに来た。
良かった良かった。
ちゃこちゃんはお買い物にアヴェニーダ・セッチへ行く。一人で。
みんな心配してる。まだ観光客が多い時期だから、
「なんで彼女は一人で行ったの?」とみんなに聞かれた。
竜太さんは適当にモゴモゴ言ってたけど、みんな意味がわからなかったと思う。
単純に女の子だし、自分のみたいものを気の向くまま好きなだけ見たっていいだろうしと思ったんだけど。
「一人がいいんだよ」
というとこっちの人は何かあったんじゃないかとすぐ心配する。

さて朝早くに起きてしまった竜太さんとトニーと一緒にパダリアへ行く。
今日から少しづつ食事をしていこうと思うので、ハム・チーズ・ニンジンのサンドイッチを食べる。
ていうかパダリアで日本でパフォーマンスしたこともあるメストレ・ジェロンに会った。驚き。
サルヴァドール・・・。しかもパダリアで・・・。

日本の話を立ち話でして、水曜のホーダに来るように言われたけど、多分行かないだろうな・・・。

海行って少し練習する。でも天気悪い。竜太さんと私がでかけるといつもこう。
海超きたない。でも無理矢理入る。っていうか体弱ってるから少しリラックス。

そんで海に来てまでまたケンカする。
多分生涯でこんなにケンカすることもないだろうって言うくらいケンカしまくり。
しかも私がかなり一方的に売ってるケンカで、竜太さん疲れるだろうなー。

アニーがガリーニャ作ってくれて、みんなで食べる。また「なんで彼女は一人で行ったの?」と聞かれる。

ちゃこちゃんと竜太さんは音楽練習して、私は具合悪いので休んでる。

そんで日本のバチザードの会議でフラカォンとヴェフメーリョと、二人の通ってる大学で話をする。
いろんな話をした。竜太さんは今日朝早かったので相当眠そう。
ちなみに三兄弟はこの三月にフォルマトゥーラがあって、プロフェソールになる。
そのことについてフラカォンは、オレは今の帯でこのままずっといたって構わないと言っていた。
帯があろうとなかろうと俺はオレだ、みたいな。
でもヴェフメーリョは断固反対で、他の元支部の連中は自分よりキャリアが短くてキャパシティもない奴でも
プロフェソールになってると。オンジーナの連中は三兄弟が上がらない限りみんな上がれないので
自分だけじゃなく仲間がみんな遅れることになるとかなりはっきりと言っていた。
もう16年カポエィラやってるんだから、プロフェソールの帯に何の問題があるんだと。

二人のカポエィラに対する考え方がいろいろと聞けて面白かったし、日本でのことも少し具体的に
どう進めるかちゃんとこうして膝を交えて話ができるのはいいことだと思った。

ヴェフメーリョは本当に情熱があって、まっすぐでいい男だなと思う。
アニーはヴェフメーリョのことを「ゲヘイロ」「ルタドール」ってよく言うけど、本当にその通りだと思う。

練習は基本が中心で、具合が悪い私にはこのくらいが丁度よかったけど、男の人たちはかなり不完全燃焼だったと思う。
最後に、サンドラ・フェルナンダ・ちゃこちゃんのために歌の練習をする。
ちゃこちゃんにわかる歌を歌えと言われて始めたんだけど、途中からトニーが明らかにわからない歌歌いはじめて
どうかと思った。
ちゃこちゃんはいきなりclarao da lua 歌っててびっくりした。もっと簡単な歌から始めると思ったので。
と思ったら途中までだった。そらそうだ。

ちゃこちゃん風邪あがりだしっていうので今日はシチュー作ってみたけどいまいちだった。

アカデミアでしばらくひとりで歌の練習をする。ひとりといってもフラカォンがパソコンでゲームしながら
聞いててくれてるので、いい。いろいろアドバイスくれる。その瞬間はできるんだけどねー。
そんで家に上がっていったら竜太さんがちゃこちゃんと食事しながらわからない歌を教えてあげてた。

こういう姿を見ると、竜太さんは本当に変わったなと思う。指導者としての竜太さんというのはまだ始まって
2年だけれど、その間にいろんなことを学んで、確実に指導者として成長してると思う。

昔の竜太さんはもちろん指導者ではなくただの生徒の一人だったので、もっとぶっきらぼうで、あんまり
多くを与えたがらない人だった。それは、物事というのは自分の経験から学ぶものだという考え方だったのと、
聞く前にまず自分で調べないと教えてくれなかった。
割と武道としてカポエィラを考えてる感じで、そういう考え方を貫いてたと思う。

でも明らかに今変化しようとしてるというか、指導者に対してこんなことを言うのも失礼な話だけれど、
落ち着いて考えてみると、いろんな経験値を稼いで人間として変わってきていると思う。
たとえば子供。子供の指導は本当に難しい。竜太さん自身も子供には慣れてなかったし、くうちゃんですら
最初のころは心を開くまでやっぱり難しかった。
これからは若い(と思っている)私達だって子供たちを育てていかなければならない。
必要なときには叱らないといけないし、こどもの成長を助け、守り、よい方向へ導く助けになれるよう
努めなければいけない。(当然のこといまさら書くのもどうかと思いますが書きます)
これは私達にとってとてもいい経験で、私達自身も子供たちのおかげで確実に成長しているのだ。
少なくとも指導を始めるまではあまりこういう経験はなかったし、こういうことの重要性を教えてくれたのは
トニーとアニーだった。

地域の人々、そしてお年寄り。
地域ということは新宿に住んでいる私達にとってはあまりピンとこない言葉だったけれど、オンジーナの
人々に出会ってから私達の目指すカポエィラには地域性が非常に重要だと思うようになった。
なので新宿といえど地域に貢献する事業をやりたいと思っていろいろ取り組んできたけれど、そこで
出会った中高年の人たちとの対話はまた特別に私達を変えたと思うし、地域というものが人を育て、
守っていくと言うことを実感させてくれた。

カポエィラは特定の人々のものではない。
どんな人だって、自分の人生をよくするためにカポエィラに取り組むことができるはず。

自分たちが出会ったときは私達はもちろんまだ若くて、まだただの生徒の一人だったし、その頃は竜太さんは
本当に厳しかった。まだお互い世の中というか、自分たちの近くにあるものの大切さに気がつかない若者
だったのだと思う。
でもいろんな人たちの導きのおかげで今こうして変わっていかれることに本当に感謝している。

昔とのギャップはなかなか埋めがたいけど、すこしづつ慣れていくしかないんだな。

と思いながら一人で食事する。
でっかい鍋は竜太さんが洗ってくれた。

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